AliExpressで約2500回、トータル約1000万円の買い物をしてきたAli兄さんです。
親と同居、学生、未成年の方にすれば、AliExpressに限らず、個人輸入での郵便物が自宅に届くのは、何かと厄介と思っていることでしょう。
親というものは、自分が知り得ないことは全否定するので、AliExpressや個人輸入などといくら説明しても理解されることはないと思います…。
たぶん、税関告知書・宛名が英語表記の時点で
怪しい…。
と勝手に判断されるでしょう。
親と同居、学生、未成年の方は、メルカリのようにコンビニ受け取りができたらいいなぁ、なんてことも考えると思いますが、AliExpressはそこまでやってくれません。
となると、私書箱か郵便局留めの2択です。
私書箱は、日本郵政のHPに記載がありますが、
おおむね毎日、郵便物などの配達を受ける方
郵便私書箱を6カ月以上使用する方
郵便物等を遅滞なく受け取ることができる方
となっており、物理的にいち個人が毎日郵便物を受けるという基準が引っかかりますが、郵便局に要相談でしょうね。
私の見解では、未成年の学生さんでも私書箱をお持ちで、AliExpressで個人輸入をされている方もいた(問い合わせ相談の方)ので、郵便局がOKしたら私書箱にこしたことはないと思います。
郵便局留めは、手続きなど不要でハードルが低く、思った以上に容易なので、手軽に済ませたい方はまずは郵便局留めからチャレンジされたらいいと思います。
郵便局留めをする際にやらなければいけない事
AliExpressの輸送アドレスを郵便局留めに変更する
現在、自宅住所を登録していると思いますが、それを郵便局留めに書き換えましょう。
最寄りの受け取る郵便局の住所を調べておいてください。
では、まず、マイアカウント画面を開きます。
マイアカウント画面の右上の歯車マークをタップし、設定画面に移行します。
そして、輸送アドレスをタップします。
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既存の住所を編集するよりも、新しい住所を追加するをタップし、郵便局留めする郵便局の住所を入力しましょう。
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日本郵政HPの記入例
日本郵政のHPに書かれてある郵便局留めの書き方です。
郵便番号・宛先は、局留めする郵便局のもの。
名前・電話番号・カッコ書きで自分の住所は、自分のもの。
この違いを認識してください。
では、郵便局留めの住所登録をしていきましょう。
例として、『東京中央郵便局』を登録してみるので参考にしてください。
住所は、〒100-8994 東京都千代田区丸の内2丁目7−2
そして、受取人(買い手)は山田花子さんと仮定します。
🙅♂️❌ 旧式
氏名欄に『◯◯-Post Office-Kyokudome(YAMADA HANAKO)』というように、郵便局留めは変に英語変換せずにローマ字入力しましょう。
◯◯にあたるのが、郵便局名です。
例えば、『埼玉郵便局留め』ならば、『Saitama-Post Office-Kyokudome(YAMADA HANAKO)』といった感じです。
郵便局留めは英語で『Poste Restante』ですが、これはやめてください。
違和感がありますが、『Kyokudome』で大丈夫です。
(※ 理由は、『Poste Restante』を訳せない郵便局員もいるからです…。)
🙆🏻♂️⭕️ 新式(日本語入力)
名前
名前の欄には、『◯◯郵便局留め、スペースを空けて、◯◯◯◯←自分の名前』を入力します。
※ カッコなどの記号が入力できないので、続けて入力しましょう。
電話番号
電話番号は、自分の電話番号を入力します。
先頭の『0』を省いて入力するのが国際ルールです。
郵便局の電話番号ではありません。
と言っても、郵便局から電話連絡があるわけでもないですが、受け取りの際の本人確認の整合性のひとつになります。
また、電話番号の入力をしておかないと、AliExpressによってアカウント凍結や利用停止になったりします。
メールアドレスの登録と電話番号の登録を避けて、アカウント停止になった相談は何度もあります。
これは、以前より厳しくなってきています。
気をつけてください。
住所
番地は入力しません。
日本郵政的にその方が都合が良いようです。
日本郵政のアナウンスでも、番地までの記入は求められていません。
諸々がOKならば、既定住所にチェックをし、保存です。
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郵便局留めの住所が既定になっているのを確認できたら、完了です。
【 注意点 】
あれ?日本郵政のHPによると、カッコで自分の住所も記入するんじゃないの?
そうですね、「あれ?」と思いますよね。
あくまでも私の経験上ですが、AliExpressのセラーからしたら住所が2つ書かれてあることになりますよね?
AliExpressのセラーは中国人。しかも、中には一般の中国もいます(国際郵便に慣れていない)。
そして、住所を2つ書く事に違和感を持つセラーもいて、この『局留め』を理解させるのにいちいち説明しなければならない場合もあります。
これが非常にめんどくさい、そして伝わらない…。
ですので、あえて、自分の名前と電話番号のみにしています。
もしも、不安な場合はAliExpressの住所入力の番地の欄に、カッコ書きで長々と自分の住所を記入しておいても構いません。
そして、いずれにしてもデメリットはあります。
AliExpressのセラーに対しては
AliExpressのセラーに『局留め』の説明をわざわざしなければならない可能性がある。
「受け取りが自分である事」の説明をするか、どちらがいいですか?という事ですね。
番地が書かれていないので、たまに気の利くセラーから、
住所あってる?
とメッセージが来るかもしれませんが、その際は、
It’s Poste Restante. No problem.
とでも言っておきましょう。
郵便物を受け取る際に必要な、本人確認できる物を用意する
日本郵政がオフィシャルに明確にしている、本人確認できる物は以下の通りです。
健康保険証
年金手帳
パスポート
マイナンバーカード(通知カードはNG)
官公庁発行の印刷物の原本(コピー不可)…印鑑証明書など
学生や未成年の方でも、いずれかは用意できると思います。
注意すべき点は、
学生証や住民票が有効か否かは、その郵便局の判断に委ねられます。
ちなみに、住民票および戸籍謄(抄)本は、第三者でも入手することが可能なので、公的証明書として取り扱わない場合があります。
もしも、上記の物を用意するのが面倒であれば、保持期間内に学生証を持っていき、受け取りできるか試してみたら良いかと思います。
学生証で本人確認が可能ならそれにこしたことないですよね。
なんとなく、顔写真付きの学生証じゃないとダメっぽいですが…。
郵便局留めにする際の注意点
郵便局留めにする際は、郵便局への届出などは一切不要
初めて郵便局留めを利用する人にとっては、届け出をしておかなければならないと思い込んでいる方も少なからずいます。
届け出などは不要です。
届け出が不要ということは、本人確認さえできれば受け取りが可能なので、必然的に年齢制限なども無いとお分かり頂けると思います。
郵便局留めには保持期間がある
日本郵政のHPには、以下のようにアナウンスされています。
ご指定いただいた郵便局の窓口で、郵便物等をお受け取りください。
局留の受取であること、受取人さまのお名前、および、郵便物等の種類をお申し付けください。なお、お問い合わせ番号がある郵便物等で、その番号がおわかりの場合は、その番号もお申し付けください。
郵便物等を受け取るには、ご本人確認ができる書類(免許証など)が必要です。
局留の期間は、郵便局に到着した日の翌日から起算して10日間です。10日間を経過しても受け取られない場合、差出人さまに返送いたします。
郵便局への到着状況は、追跡サービスのページからご確認いただくことができます(郵便局から、郵便物等到着の連絡はございませんのでご了承願います。)
上記から分かる通り、郵便局が局留めとして保持してくれる期間は10日間です。
それを過ぎてしまうと、差出人(セラー)へ返送されてしまいます。※返送料金はかかりません。
必ず、郵便局到着から10日以内に受け取りに行きましょう。
職員には、そのような義務は無く、職責を問われないからです。
あてにしないようにしましょう。
購入した郵便物の、輸送種別を知っておく
受け取りの際には、AliExpressで購入した商品の輸送種別が、何で送られて来たのかを、受け取る郵便局に申告しなければなりません。
輸送種別とは、万国郵便条約で定められている種別です。
C→国際小包(フランス語で小包の意味=Colisの略)
R→国際書留郵便(英語で書留の意味=Registeredの略)
L→国際特定記録郵便
U→無記録郵便 ※ 追跡不可
上記のように、追跡番号の先頭の1文字に、アルファベットが割り振られていて、それを元に、何の郵便種別なのか判断ができます。
気をつける点は、Uから始まる、いわゆる追跡不可の輸送方法で送ってもらうのは避けてください。
また、間違っても「AliExpress Standard Shippingです」などと郵便局員に言っても、伝わりません。
国際郵便の追跡番号のメカニズムを解説してます。参考にしてください。
購入の際、追跡可能な輸送種別を選択する
(各商品ページにある輸送方法の例です)
追跡を完璧にこなすことができても、追跡不可の無記録郵便を選択してしまうと、受け取りする郵便局に正確にいつ到着したかわからないので、保持期間の10日間を過ぎてしまい返送されてしまいます。
そのためにも、追跡可能な輸送方法を選択して購入しましょう。
初心者ユーザーが無意識に選択しがちな送料無料の輸送方法は、ほとんどが追跡不可の無記録郵便なので、絶対にそれらを選択しないでください。
中には特定記録や書留でも送料無料はあるので、送料無料を選択しないのではなく、追跡不可の輸送方法を選択しないようにしましょう。
AliExpressの輸送方法、追跡の有無に関しての記事のリンクです。
参考にしてください。
購入した郵便物の、追跡を完璧にこなす
郵便局留めの保持期間は10日間です。
受け取りに行く郵便局に到着してから、10日間経過したら返送されてしまいます。
という事は、受け取りに行く郵便局にいつ到着したのかを正確に知っておかなければならない、という事です。
今までなんとなく待ってた「とりあえず気長に待つ」などという考えは捨ててください。
自ら追跡を確認し、自ら受け取りに行くという事です。
そのためには、追跡を完璧にこなす必要があります。
そこで、AliExpress上での追跡画面は一切信用しないでください。
AliExpressはcainiaoの追跡システムを使ってますが、タイムラグや日本語表記に難あり、などの理由であてになりません。
冷静に考えてください。
あなたは、中国のAliExpressのcainiaoの追跡と、日本郵政の追跡のどちらを信用しますか?です。
郵便局留めを行う際、追跡可能がマストなので、日本郵政の追跡ページで検索できないような輸送方法を選択している時点でアウトです。
ですので、AliExpressの追跡は一切信用しないでください。
極力、日本郵政の追跡ページで確認しましょう。
いつもならそこまで断言は避けますが、今回は郵便局留めで保持期間が10日間なので、その方が確実です。
追跡のコツは、以下の通りです。
追跡サイトを複数サイトで確認し、整合性を確認する。(各追跡サイトで反映に誤差やタイムラグが生じる為)
先頭アルファベットが万国郵便条約の郵便種別、または末尾に国名コード(中国からならCN、台湾からならTWなど)が表示されている追跡番号なら、日本郵政の追跡サイトで確認する。(一番確実で正確なので)
『追跡不可』の輸送方法で買い物をしてしまった場合
『追跡不可』の郵便物でも、現地までは追跡できるので、現地から日本へ輸送されたのを追跡で確認できたら、それから数日おきに郵便局へ確認しに行く日々になるでしょう…。
『追跡不可』は手紙と一緒で、どう頑張っても追跡は不可能です。
【 まとめ 】
📌 国際郵便でも郵便局留めは可能。
📌 受け取り人の氏名の誤字は、本人確認の際に、揉めに揉めるので注意して入力する。
📌 輸送方法は、必ず『追跡可能』のものを選択する。※ 送料無料は特に注意して確認する!
📌 日本郵政の追跡サイトを使い、自らこまめに確認する。
📌 本人確認書類を用意できないなら、学生証で受け取れるかチャレンジするのもアリ。
📌 郵便局留めに変更して、最初の買い物は、紛失・受け取れないかもしれないリスクも想定して、追跡可能の輸送方法で比較的安価な商品を購入することから始める。
いかがでしたか?
国際郵便で郵便局留めは全然悪いことでもなんでもないですし、AliExpressの買い物で追跡可能の輸送方法を選択するのさえ忘れなければ、大きなトラブルになることはないでしょう。
これで、親と同居、学生、未成年の方がAliExpressでの買い物が気兼ねなくできるとなれば…
こうなると思うので、買い物のしすぎには気をつけてください♪