AliExpressで約2500回、トータル約1000万円の買い物をしてきたAli兄さんです。
AliExpressには、偽物、模倣品、贋作が溢れかえっているのは周知の事実ですが、なんと悲しいことに、ついに日本ブランドの化粧品の偽物を発見しました…。
類似品ではなく、完全なるコピー商品=偽物です。
また、それがメルカリやラクマなどのフリマサイトで転売されているという現実…。
地獄です。
AliExpressで販売されている、日本ブランド化粧品の偽物は?
【伊勢半】から販売されているヒロインメイク アイライナーが、どうも偽物っぽいです。
偽物っぽいというか、偽物です…。
製造販売元の【伊勢半】に確認済みです。
後ほど、【伊勢半】からの回答も記事にしています。
どれぐらい出品されているかというと、ちょっと検索しただけでもこれだけ出てきます。
このように、オフィシャルっぽい綺麗な画像で商品ページが作られています。
最初見た時は、「AliExpressは中国だから物価の違いでこんなにも激安なんだ」と、変に納得してしまいました。
「まさか、日本の商品が…。しかも化粧品の偽物?」と、そんなのあるわけないという思い込みはよくないですね。
日本のフリマサイトで転売されている実例
フリマサイト最大手の『メルカリ』で、ヒロンメイク アイライナーを検索すると、こんな感じでズラッと出てきます。
もちろん、正規品もあるでしょうが、販促シールが貼っていない物で、新品なのに500〜600円って明らかにおかしいです。
そして、大量販売しているっぽい出品者の出品一覧を見てみると…、やっぱり転売でしたね。
コピー商品=偽物の販売行為は犯罪です。
製造販売元の【伊勢半】に問い合わせした結果
販売製造元である【伊勢半】へ、AliExpressで購入した現物を送付し真贋を確認して頂きました。
それに対する回答書が以下のものです。
ご送付いただいた商品を、品質管理部門にて確認したところ、弊社製造の商品ではない、模倣品であることが判明いたしました。
と書かれてありました。
やはり、AliExpressで販売されているヒロインメイク アイライナーは、偽物でした。
消費者への注意喚起になれば…と思ったのですが、転載、2次利用は固くお断り、と一刀両断されました。
【伊勢半】のHPでも、これらのコピー商品に関しての注意喚起がなされています。
確認してみてください。
本物と偽物の見分け方
国内のドラッグストアで購入した正規品と、AliExpressで購入した偽物を比較しています。
表面
透明パッケージは、まったく同じ形です。
正規品には販促シールが貼ってあります。
裏面
偽物には、中国語のバーコードシールが貼ってあります。
台紙 裏面
台紙のバーコード下に番号が記載してあり、正規品には『A-0C30A』、偽物には『A-8A30.24A』と異なる数字です。
ペン 本体
ペン末尾にシールがぐるっと貼ってありますが、偽物のシールは何となく頼りない印字です。
ペン 筆先
どちらも同じように見えます。
キャップ
正規品のキャップ内は白い物がはめ込んであります。
偽物のキャップ内は黒い物がはめ込んであります。
ペン シール箇所
ペン末尾のシール部分です。
正規品には、『D92』、刻印がされいるように見えます。
偽物には、『A06』、シールです。
ペン 尻
本物は、☢マークのように形が鮮明です。
実線
正直、違いがわかりませんでした。
コピー商品に関する法律のちょっと真面目なお話
皆さん、コピー商品の輸入・購入は、漠然と『悪いこと』という認識はあるかと思います。
では、厳密に、AliExpressのような個人輸入で、コピー商品を輸入すると何がいけないんでしょう。
これらコピー商品に関する法律としては、【商標法】と【関税法】があります。
【商標法】 『商標』とは、『業として』商品を生産、証明又は譲渡する者が、その商品について使用する『標章』を指す
商標法 第2条第1項第1号
『業(ぎょう)』つまり仕事として使用する人であれば、それらは『商標』となり、単なる一個人、つまり『業(ぎょう)』としてそれらを使用しないのであれば、『商標』になりません。
となると、個人使用でコピー商品を買っても、所有しても、『商標権侵害』として罪に問われるはない、ということです。
逆に、ブランド品などの『商標』が付けられた物のコピー商品で商売すると、『商標権侵害』として罪に問われる、ということです。
【関税法】 輸入禁制品として、知的財産権侵害物品の『商標権を侵害する物品』
関税法 第21条第1項第5号
となると、個人使用であれば『業(ぎょう)』つまり仕事=商売ではないので、『商標権を侵害する物品』に値しないので罪に問われることはありません。
ただし、勘違いしてほしくないのは、
ほな、個人使用として、じゃんじゃんコピー商品を買ってもええんやな?
というわけではありません。
大前提で、コピー商品の輸入・購入は、どう考えても『悪』です。
例え個人使用であっても、税関検査でコピー商品と疑われたら、税関から家へ『認定手続開始通知書』が届きますし、「個人使用じゃ!どこが悪いねん!」とゴネたところで地獄を見るのでやめておきましょう。
結果これらを踏まえると、先で例に挙げた、メルカリでヒロインメイク アイライナーを大量転売している人達は、『業(ぎょう)』としてそれらを行っていると判断され、罪に問われる可能性が高いかもしれません。
【 まとめ 】
📌 AliExpressに出品されているヒロインメイクシリーズは購入しないほうが無難。
📌 個人使用目的での輸入は罪には問われないが、税関検査で引っかかると、税関から『認定手続開始通知書』が届く。
いかがでしたか?
この記事によって、少しでも多くの方が偽物を掴まされるトラブル回避になれば幸いです。
以下のリンクは、化粧品を個人輸入する際の注意事項なので、是非ご一読ください。